毎日の献立なんて、考えなくていい。
「一汁一菜でよいという提案」、という本があります。
土井善晴さんという料理研究家の人が書いた本なのですが、レシピ本ではありません。
昨今調理家電の発展はめざましいけど、毎日の献立に悩んでいる人がとても多く、主婦の負担は減らない。
料理が趣味だったりストレス解消だったりする人はいいけど、そうでない人にとっては毎日何種類もおかずを作るのは大変・・・でも手を抜くことに対して罪悪感が募る。
私みたいにひとり暮らしだと、ちゃんとした食事を1人分作るのも億劫です。
ただ、一汁三菜用意するべきとか、手間暇かけることが愛情だとか、簡単でも美味しさは追求する、などの今の価値観に縛られているからそういう悩みが出てくるわけで・・・。
昔からの庶民の和食文化に立ち戻ってみれば、普段の食事は、ご飯とお味噌汁と漬物の「一汁一菜」で十分。
お味噌汁が具沢山なら、ご飯とお味噌汁さえあればそれで十分。
普段の食事は質素でいいのに、現代は日常にもごちそうを食べようとする風潮があります。
でも、そもそも家庭料理は美味しくなくていいし、時間なんてかけなくていい。
普段の日は、ご飯とそのときにある食材をぶっこんだ味噌汁と決めておいて、出汁もとらずにサッと作る。
そして余裕があるときや美味しそうな食材を見つけたときに他のおかずも作って、家族と特別感を分かちあえばいい。
そんな内容が書かれていて、なんとなく憑き物が落ちたような気持ちになりました。
(そしてある意味、発酵食品である味噌汁万能説を唱えている本とも言える)
興味深いのは、著者のお父さんが家庭料理研究の第一人者で、家庭料理を世の中に普及したんだそう。
その結果できてしまったかもしれない「家庭料理とはこうあるべき」みたいな呪いを息子が解こうとしている、というのも面白い。
普段ご飯を作ってもらっている側の人にも知ってほしい考え方です。
早速真似してみたら、冷凍ご飯を解凍している間にお味噌汁も用意できちゃうし、片付けも楽。
食事がシンプルになれば、暮らしもシンプルになって生活のリズムが崩れることもない。
これは食事に関する話だけど、いろんな方向に使えそうな内容だなあ。
私も普段は何も考えず、一汁一菜で生きていこうと思います。

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