映像化希望

今の世の中、子ども用のおもちゃは量も種類も増えすぎて、子どもに媚びすぎているような気がする。

私たちが子どもの頃って、アンパンマンのアニメもなかったし。
大抵の子どもは、大人が使っている携帯をいじるが何より大好きなのに。

共働きで子どもにかけられる時間が減ってしまい、手っ取り早く機嫌をとれるようにするためか、それも仕方のないことなのでしょうか。

取らぬ狸系の妄想で、「子どもには子ども用」じゃなく、自分が感動したもののなかから、自分の子どもに読ませたい本とか、聴かせたい音楽について、考えることがよくあります。

そして読んで欲しい本の一つはこれ。




モンスターは出てきません。

実際に存在しているのかしていないのか、子ども達は時として「もうひとつの世界」と触れ合っているけれど、大きくなるにつれて、その世界が見えなくなってくる。
そのことに焦りを感じる男の子のお話。

大学のときに先輩が持っていたのを借りて読んで、自分でも欲しかったけど、特殊な装丁なので値段も高い。

そうこうする内に本屋では見かけなくなったのですが、こないだ古本屋で見つけてしまい、思わず買ってしまいました。

私が映画監督だったら、「ピンポン」でも、「鉄コン筋クリート」でも、「青い春」でもなく、これをアニメで映画化したい。

でもこれ、童心を忘れた大人が読むものであって、本物の子どもが読んでどうすんのって言われるかな?

美しい友情物語なんですけどね。


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作中に、段ボールを始終被っている知能の高い小学生が出てくるのですが、とにかくインパクト大。


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年に一度はやって来るマイブーム

毎日毎日毎日毎日。

暑い暑い暑い暑い。

なんっもやる気しねーや。

最近は夏でも怪談番組なんか流行らないようですが、まあ怪談で体が冷える訳もなし。

寝苦しい夜でも、寝る前に本棚の中から何か漫画を選んで、布団の中で読み返してみたりすることも多いのですが、最近はこれをちょっと読み返してみたら止まらなくなっています。




ジャンル的にホラー漫画のくくりになるのかもしれませんが、絵で怖がらせるようなタイプではなく、「世にも奇妙な物語」の幽霊ネタのような感じ。

読者をだますトリック(人物や時間を誤認させる手法が多い)が満載で、1話読むのにも何度か前のページに戻ったりして、さくっとは読めないですが、読み応えあり。

作者はどういう脳の構造をしているのか不思議でなりません。
(あとファッションセンスが残念でなりません)

1話完結型のオムニバス形式で、毎回その場限りの話の中心となる人々が登場し、幽霊や妖怪が見える主人公達がその人達に絡んでくるストーリー展開が多い。

コミックスは大判ですが、私は文庫で集めています。(文庫は現在11巻まで出ています)

1冊の文庫に6~8話分入っています。
それが今までで11巻まで出てるし、話が複雑で細部を憶えられないので、何度読み直しても新鮮味があります。


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日々是敗北

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(2009/09/19)
桑田 乃梨子

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「桑田乃梨子」という漫画家をご存知だろうか。

私が中高くらいのときは、「花とゆめ」系列の「LaLa」という雑誌でよく連載してたと思う。
当時代表作の一つである「おそろしくて言えない」(全4巻)が好きでコミックスを持っていました。

ちょっとユルい少女漫画、という感じで、(近いところでいうと佐々木倫子とか?)基本学園物のラブコメなんですが、「ガヤ」と呼ばれるクラスのその他大勢のキャラも自分で描いていて、クラスでわいわいやってる様子が何だかとてもほほえましい。
ファンの中には男性読者も結構いると聞きます。

そしてこの人が描く男の子って、何か可愛くて好きなんですよね。(相対的に女子のキャラが弱い感じしますが)

世代交代のせいか、その後花とゆめ系列では見なくなり、他でまあちょこちょこ描いてるようだな、という感じで読むことはなくなってしまったんですが。

去年の年末に本屋で見つけたんです。
桑田乃梨子のコミックエッセイを。

漫画家が描くコミックエッセイって、実はあんまり面白いと思いません。
実際この本も、ただのコミックエッセイとして読んだら、面白い内容ではないと思う。

でもどうしても気になって買ってしまいました。
記念すべき2010年最初に読んだ本です。

これもひとえに桑田乃梨子という人間に、とても興味があったからです。
ある種のノスタルジーを感じるというか。

この本のなかで作者も語ってるんですが、何かちょっとしたきっかけで、その当時の記憶や感情が甦ってくることがある。いつもは100km以上向こうにある過去の感情が、いきなりほんの目の前に来る。
私にとってはそのきっかけが桑田乃梨子なのかも。


以下内容について。(←ネタバレお構いなし)

・独身、ひとり暮らし(+猫)、喫煙家、パチンコ、ゲーマー・・・このあたりは何となく想像がついてました。

年齢は公開してないようですが、デビューが88年であったり、仲がいいらしい漫画家が65年生まれとあったので、多分40代前半くらいと推測される。

・日常的にBL本を大人買いしてるらしい。
何だ、読むんじゃん!とものすごく意外でした。

本人、何を描いてても結局は正統派ラブコメに収まる傾向があるんですが(高橋留美子の影響を受けてるように見えるのは私だけ?)、作風的に恋愛的要素が入らないほうがキャラ単体の魅力が増して面白いんじゃないかとよく思ってました。
私とこの人とでは、漫画の方向性的にどうしても相容れない部分があるんだろうと物足りなく思っていたので、意外な一面を発見した気分です。

・旅行にもよく行ってるみたい。意外にアクティブ。
・電車の間隔が長そうなので、東京のちょっと田舎のほうに住んでると思われる。
・すぐ近くに同業者の友達が住んでいたりと、独りでも寂しさはないみたい。

昔と比べて仕事減っちゃったんじゃないの?とか勝手に心配したりしてましたが、ファンサイトなどを見てみると、いろんな雑誌で連載を持ってるらしく、最近じゃアニメ化も果たしたらしい。

すごい活躍してるじゃん!しかも忙しそうじゃないところがいい!


なんだかんだ書きちらしましたが、毎日のほほんと質素ながらも気楽に暮らす様子を読んでると、私って本当は必要のない類いの幸せを追い求めて、人生の貴重な時間をいらないストレスでドブに捨ててるんじゃないの?と考え込んでしまう。

私は桑田乃梨子に対して敗北感を感じます。

ある意味、読めば必ず自分の今の生き方に迷いが出る1冊。

私の10年後はどっちだ!?


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干物女の本棚

本棚がいっぱいになってくると、読まなくなった本を古本屋に持って行ったりするのですが、そのなかで、どうしても売れない本がある。

そんな本をたまに紹介していきたいと思います。

今日の寒波で既に心が折れそうになっていますが、こんな寒い秋の日に思い出すのはこの漫画。




「ムーン」
著者 松本花 1999年2月発行 新書館 ウィングスコミックス  


漫画好きの同年代なら、結構知っている人もいるんではないでしょうか?

月夜に照らされる和洋が絶妙に入り交じった不思議な世界で、主人公の2人の少年が日々いろんな不思議に出会って行く。

長野まゆみの小説を漫画にした感じだと思う人もいるでしょう。
(といっても、長野まゆみの本は一冊くらいしか読んだことありませんが)

チタン猫、ティンクル・リトルスター、星水のソーダ割り、猫目石、万物結晶器・・・
ときめくようなフレーズ満載。

漫画ではない雑誌に、おまけのようについてる短編漫画だったように思います。
そのうちの一つの、あとり硅子の「四ツ谷渋谷入谷雑司ケ谷!!」というギャグ漫画が読みたくて雑誌を手に取った時に、偶然見つけたように思います。

そのとき読んだのが5話目の「電光浴」。

夜空を表現するのに、白い背景に黒い月や星を描く。
表紙によく編集者が煽り文を入れたりするわけですが、それが渦上に円を描いていたり。(ちょうどこの単行本の表紙の白い英字みたいに)
しかも最後のページはその表紙を左右反転させてた。
単行本では煽り文がないため、あのときの雑誌が欲しいかも・・・

当時高校生で、高校まで遠い距離を自転車で通っていたので、こんな秋が深まってきた寒い日は、一旦近所の本屋で休憩を挟み、日が暮れるのが早くなって真っ暗になった外を目の前にして、この「電光浴」だけを繰り返し読んでいました。

もう新刊は扱っていないようです。
残念ながら作者もこの本以外にこういう作風のものは書いていないんじゃないだろうか。

1999年発刊ということは、私の本棚にやってきて10年が経ちました。

でも、この漫画を頻繁に手に取ることはなくても、本屋で立ち読みしていた頃に感じた、静かで穏やかでノスタルジックな気もちは色褪せません。

車で夜、まばらなネオンの間を音楽かけながら走ってるときにも、よくこんな気持ちになります。


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プロフィール

ハイシマ カオリ

Author:ハイシマ カオリ
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